地方の勉強会って大変なんだよ。

前の話の続きのような話。

勉強会が増えたらノウハウも増えた。

東京で勉強会を開催している人達がblogに書いてるのを読んだり、実践しているのを聞いたりするんだよね。*1それをいざ、自分が参加している地方の勉強会とかで使えるノウハウかとなると絶対使えないんだよ。
使えないというか、視点が違うんじゃないかなって思うようになった。

いろんな勉強会の運営の話を聞いたり読んだりしてて思うのは、東京の話は東京以外では通用しないということ。告知してからの集まり具合も、勉強会の広がりも何もかも通用しない。これははっきりと思った。視点が違うなって思った。

posted at 03:29:32

主催が楽しむのが東京の勉強会。主催とかの垣根なくその場にいる人たちが楽しむようにするのが東京以外の勉強会。そんな感じが最近し始めた。

posted at 03:33:32

とにかく、参加してる人より開いてる人達がやたら楽しそうなんだよね、東京の勉強会って。参加した人のつぶやきやblogを読むと本当にそう思う。主催者やそれに近い人達の感想を読んでても、参加してる人達よりも楽しそうに感じるんだよね。
そりゃ、自分たちが開いた勉強会が盛況だったら嬉しいだろうし、楽しくなるよね。でもなんか参加者との間に温度差をかなり感じる。参加者が本当に「参加するだけ」になってる感じがする。参加見込み人数がたくさんだからそれでいいのかもしれない。
そんなところで培ったノウハウなんて地方には意味がない。

東北の勉強会って独特の色があるよね。

東北の勉強会ってさ。各県で雰囲気が違うよね。参加したことないけど。みたり聞いたり読んだりしてるとそう思う。

posted at 03:13:27

  • 青森ってセミナーっぽい。
  • 秋田はカフェみたいな感じ。
  • 岩手はフリーダム。
  • 山形は最新。
  • 宮城は言語強しって感じ。
  • 福島はMicrosoftって感じ。

参加したこともない勉強会もあるけど、いろいろ聞いたりしてるとこんなイメージを持つ。もちろん、勉強会個別に見ていくとこういう訳じゃないんだけど、なんとなくこんなイメージ。
そしてこれらがその勉強会の色になってるんだと思う。

共通しているのは、参加してる人も運営側として動いている人も楽しそうなこと。

地方の勉強会の場合は、主催者よりも参加者が楽しくないと「2回目」がない事を知ってる。*2恐ろしいほどない。告知だって「おーい開催するよー」っていうだけじゃ人は集まらない。圧倒的に「参加見込み人数」の少ないから、それくらいじゃ知ってさえもらえない。一度参加してもらって「ありがとねー」じゃ勉強会は廃ってしまって思い出話になっちゃう。
参加した人に「あの勉強会楽しかったよー」とか「楽しかったからまたあるかなー。別なのにも参加してみようかなー」って思ってもらえると「2回目」に繋がる場合が多い。
そう思ってもらえるためになにを重要に運営側が思ってるかというと、その場にいる人達みんなが楽しめているかどうか。これを(きっと)大切に思ってる。その場にいる人だから、主催だの参加者だの発表者だの関係ない。全員がちょっとでも楽しいって思えるようになってもらえたらなって思ってる。

運営側は人数許せるかぎりたくさんの人に参加してほしいからいろいろする。MLにながしたり、Twitterやblogで告知したり、個別に声がけしたり、ポスター貼ったり本当にいろいろする。50人集まってキャンセル待ちなんて夢のような話。10人集まれば「今日は集まった方だよねー」っていう話になったり、5人くらいだと「次、大丈夫かなー」ってなったりもする。
そして「失敗」は許されない。なにをもって失敗ととらえるかは難しいところだけど、ちょっとした心遣いのなさで哀しい気持ちになって次の参加を見合わせる人だって出てくる。ほんの些細なこと。だから表向きふんわりしててなにも考えてなさそうな感じにしてても、ものすごく真剣に考えてる。口に出すかださないかの違いだったりもする。東北で勉強会を運営している人が集まったときに出てくる話は同じ事だったり。同じ事で悩んで同じところで躓いて…。
ちょっとしたことで楽しかった勉強会がなくなるかもしれないって思っているから。

参加者だって、他の申込者のblogやtwitterのアカウントがわかれば見に行ってるだろうし、その勉強会の予習をしてたりするだろう。前に参加した人の話を読んだり聞いたりしてるだろう。告知だって運営してる人だけがする訳じゃない。気がついた人がさりげなく告知してたり、出来ることを手伝ってたりする。
きっと楽しく参加するためにこんなかんじでいろいろしてる。

内輪感が悪いとも思わない。あっていいと思うし、あって当たり前だと思う。不思議なことに「運営スタッフの内輪感」はない。東京の勉強会ではよく聞く。だから主催が楽しむ勉強会に見えるのかもしれない。
「参加することが多い人同士の内輪感」は地方ではありまくる。でも、それでいい。だって、次にあうのは来月かもしれないし半年後かもしれないんだもん。
一度参加するとその内輪の中に初めてさんだって入ることが出来るし、一度参加すると慣れて初めてさんに声かけたりする。ここに運営とか参加者とかってないんだよね。垣根なくその場にいる。
その内輪感を求めて参加してる人だってきっといるから悪いとは思わないし、いわない。

勉強会の会場に入ったときは先に誰かいたら自然に挨拶が出る。そこから話が始まる。勉強会の休憩時間の時だって誰からともなく雑談が始まったりする。勉強会の最中だって「教える人」「教えられる人」のくくりがないから質問も飛び交うし、質問に答えるのも「話し手」だけじゃなく、参加者からあったりもする。勉強会が終わって懇親会がなくても建物を出るまでの間にちょっと話をしたり、会場片付けをお願いすることもなく自然に手伝ってもらったりもする。懇親会なんて本番じゃない。行きたい人が行けばいいだけのただの集まり。もちろん、参加したらそれはそれで楽しい。お酒の有無なんて関係なく楽しいさ。懇親会に参加しないと話すら出来ないなんていう勉強会はきっと、参加者のことを考えてない勉強会なんじゃないかな。人が集まれば言い訳じゃないし、会場が大きければいいわけでもない。

文字にすると些細なことばっかりなんだけど、こんなちょっとしたことにお互い気を遣って地方の勉強会は行われてる。決して主催者が満足するだけの勉強会じゃない。もしかしたら「満足」してないかもしれない。主催者がやりたいことを勉強会にしていても、参加者のことを思ってるし、考えてる。主催者っていっても会場を準備したり告知したりお金数えたりしてるだけで、勉強会が始まればただの参加者だからだと思う。
地方で勉強会を始めてみたいって思う人は、東京の勉強会ノウハウを参考にするんじゃなく、お隣の勉強会ノウハウを参考にすればいいんじゃないかな。同じ気持ちで初めて、やがて同じ事で悩むわけだから参考になる話が多いと思う。それを聞くためにその勉強会に参加してみたっていい。どんな人の話より、お隣の勉強会に参加してる人の話の方が参考になるんだから。

なんてことをちょっと思った火曜日の朝だった。
もっともっとゴニョゴニョ話があるけどそれはそれで、何処かでお会いしたときに。うふふふふ。特定の勉強会がどうのこうのっていってるわけじゃないよ。うふふ。

*1:こういう事書く人って関東の人が多いよね、うん。ほら、東京の勉強会多いから。

*2:参加者が楽しそうだと主催者も楽しいわけで。